市場雑感

ドル/円とユーロ/ドルが逆行している時の、それぞれの通貨の強さを考えてみる。

2016年1月7日のドル円とユーロドルのチャートを見ると、綺麗に逆方向に動いていました。

ユーロドル3
左がUSD/JPY 右がEUR/USDのチャートです。

ドル円だけ見れば円高ドル安ですが、ではユーロとドルの関係は?

このチャートから読み取れる、米ドルとユーロと円の強弱について考えてみます。

円とドルとユーロの関係

主要通貨である米ドルとユーロと円、それぞれの強弱をつかんでおくことは、FX投資で見通しを立てる際にとても重要になってきます。

ユーロドル3

この画像の左側、USD/JPYのチャートは右肩下がりで下降しています。これは円高ドル安、円が買われてドルの価値が下がっているという事です。

じつは同じ時間帯のEUR/JPYのチャートも下降線をたどり、ドル円とほぼ同様の動きをしています。つまり、ユーロやドルに対して円が強くなっているという事ですね。

この背景には中国の金融不安があるのでしょう。回避通貨として円が買われているんですね。

ドルやユーロ以外の他の通貨でも、軒並み円高が進行しています。

 

では次にEUR/USDの動きを見てみましょう。

ユーロ/ドルのチャートは、しばらく下降を続けた後に上昇に転じています。

これはUSドル売り、EUR買いの動きになります。ユーロ高ドル安ですね。

米ドルに対してユーロが強くなっています。

 

このふたつのチャートを見ると、3つの主要通貨の強弱がわかります。

一番強い(買われている)通貨が”円”

その次は”ユーロ”

弱い(売られている)のが”米ドル”

という事ですね。

 

ユーロドルのチャートはちょっとわかりにくいですが、理解すると世界の為替の動きがよりわかりやすくなると思います。

 

ユーロ/ドルの見方とは?ユーロがドルに対して買われるとチャートはどう動くんだろう。

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