市場雑感

原油が安いと円が買われる理由

2015年12月8日の円ドルは122円96銭で引けました。

8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、122円72銭へ下落後、123円09銭へ上昇し122円96銭で引けた。原油安、中国の低調な貿易、輸出の結果を受けて、世界経済への懸念が再燃し、リスク回避の円買いや米国債券利回り低下に伴うドル売りが優勢となった。

この様なニュースが流れています。

 

ニューヨークののWTI原油先物市場では原油価格が下げ止まらず、一時は36ドル65セントまで売られたとの事。2009年2月以来の安値更新みたいです。

原油が安い→原油の需要なない為に値段が下がっている→原油の需要がないという事は経済は停滞しているという事→世界経済の見通しが暗い→安全通貨である円が買われる。

こんな思惑で、原油価格は為替に影響を与えます。中国経済の行き先も、世界経済に暗い影を落としているようですね。

 

その他にも米国債券の利回り低下もあったようです。

米国債券利回り低下→米ドルスワップ金利も低下→ドルの魅力が無くなる→ドル売りが加速し、円高ドル安売りになる。

ファンダメンタル的にはこのような思惑で、円高ドル安の動きになっているようですね。

 

ここ数日、じりじりと円高基調が続いています。このまま円高ドル安の流れは続くのでしょうか?

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