FXのテクニカル分析方法

じりじりと上昇し、一気に下落!通貨毎に違う為替相場の値動きの特徴を掴んで取引しよう。

FXでの取引では、相場が上がっていても下がっていても儲けるチャンスがあるという大きな特徴があります。

ですが、相場が上がっている時と下がっている時、同じように投資していては上手く利益を上げることが出来ないかもしれません。

なぜなら、相場が上昇する時と下落する時には、それぞれ別の特徴があるからです。

どういった特徴があるのでしょうか?

上昇トレンドと下降トレンド、それぞれの特徴とは!?

FX投資では相場が上昇すると思えばロングポジションを、下降すると思えばショートポジションを保有することで、どちらに動いても利益を上げることが出来ます。

上手くトレンドに合わせて売り買いを繰り返せば、相場の動きに合わせてず~っと利益を上げ続けることも不可能ではありません。

売り買いの波にうまく乗る為にも、為替が上昇する時の特徴、下がる時の特徴を押さえておきましょう。

円ドル上昇・下降トレンドの特徴

円ドルの為替は、一般的にゆっくりと長時間かけて上がり続けます。

ロングポジションはスイングトレードや中・長期投資に向いているという事になりますね。

 

下降トレンドに入ると、その下落は上昇に比べて急角度で下落します。

ショートポジションはどちらかというと、スキャルピングやデイトレ向きという事になりますね。

相反する円と新興国通貨の動き

円ドルの為替で表現すると「ゆっくりと上がり、急激に下がる」という表現になりますが、円の価格に着目すると表現が異なってきます。

わかりづらいかもしれませんが、円は「ゆっくりと売られ、急激に買われる」という特徴を持っています。

そして円と逆の動きをするのが新興国通貨です。新興国通貨は「ゆっくりと買われ、急激に売られる」という動きになる事が多いです。

もちろん必ずというわけではありませんが。

この様に相反する理由は、日本円が世界一の危機回避通貨として機能しているからです。

 

何らかの経済危機でハイリスク・ハイリターンの新興国通貨が急激に売られるとき、その資金はより安全な投資先へ向かいます。その為、安全な円が急激に買われるのです。

「新興国通貨の暴落=円の急騰」という式が成り立ちますね。

最近だと南アフリカランドの暴落が記憶に新しいです。市場規模の小さな新興国通貨は、値下がりトレンドが発生した場合の急落幅がとんでもない事になる可能性があります。

円・ユーロ・米ドルは取引量も多く、新興国通貨の暴落時に買われる傾向があります。さらにこの主要3通貨の中でも、一番の安全通貨は円となります。新興国通貨と同様に、ユーロや米ドルが暴落すると円が買われる傾向があります。

為替の特徴を生かした投資法の例

さて、これまで紹介した為替の動きの特徴を元に、どの様に投資すればいいのか考えてみましょう。

①新興国通貨と円の相反関係のタイムラグを利用する

例えば新興国通貨が大暴落した時に、円がまだそんなに買われていなかったら円買いのチャンスかもしれませんね。

そんなチャンスはめったにないかもしれませんが。

②新興国通貨はショートポジションの方がリスクが低い

南アフリカランドのような大暴落のリスクを考えると、新興国通貨は長期保有に向かないのではないでしょうか。新興国通貨は金利が高いので、スワップポイントが多く貰えてお得なんですが…。

新興国通貨への投資はショートポジションのみにする、なんて投資方法もいいかもしれません。

③円ドルのロングは長期保有、ショートは短期決戦。

円ドルのロングポジションの時は、ある程度長期保有を想定する。指値と逆指値の幅も広めにしておく方が良いかもしれません。

円ドルのショートポジションの時は、短期決戦で利益確定する。短期決戦なので、ストリーミング注文で市場を見ながら売り買いをする方が良いかもしれません。

この様に、ロングとショートで別の作戦を立てるのも面白いですね。

 

どうでしょうか?あくまでも一例ですが、こんな風にFX投資法を考えることも出来ます。

もちろんわからないのが相場なので、急激に上昇することもあり得ますし、ゆっくりと下げ続けることも多々あります。あくまでも”そういった傾向がある”という認識に留めておきましょう。

なんとなく世界の資金の流れと、為替が上下する理由がわかった気がしますね。わかった気になると裏切られるのがFX投資なんですけど…。

このように通貨毎の上昇、下降の特徴を覚えておけば、FX投資の良いヒントになると思いますよ。

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