オシレータ系テクニカル指標のひとつに「ハイローチャネル(ハイローバンド)」というものがあります。
これはボリンジャーバンドと似たような感じの「売られすぎ・買われすぎを視覚的にわかりやすく理解できるテクニカル指標」です。
ハイローチャネルの見方と使い方をわかりやすく紹介します。
ハイローチャネルの特徴
ではさっそく、ハイローチャネルがチャート上でどのように表示されるかを観てみましょう。
こちらがハイローチャネルを表示させた、マネーパートナーズ証券のチャートです。
画面にはローソク足に重なって、3本の線が表示されています。
上下にラインが引かれていて、ボリンジャーバンドと似ている気がしますね。ですが、その使い方はちょっと違います。
ボリンジャーバンドはバンド内での逆張りが有効なテクニカル指標でしたが、ハイローチャネルは順張りに効果を発揮するテクニカル指標です。
上のハイ・ラインをブレイクしたら買い。
下のロー・ラインをブレイクしたら売り。
これが基本ですが、ローライン・ハイライン共に抵抗線としても作用しているように思えます。
上下ラインをブレイクしなければ、中央ラインまで戻ってしまうことが多いようですね。
また、上のチャート画像を確認してみると、上のラインや下のラインが抵抗線として働いているのわかりますが、同時に真ん中の黄色の線も抵抗線となって反転のきっかけになっているのがわかります。
これら3つのラインを使って、複合的に順張りと逆張りを判断します。
①上下のラインをブレイクしたら順張り!
②上下ラインで反転したら、中央ラインまで戻っちゃうかも!
②真ん中のラインに近づいて来たら、反転して上下ラインまで戻される可能性高し!
③逆に真ん中のラインをブレイクしたら、順張りでそのままトレンドを形成する可能性が高い!
また、ローライン~真ん中ラインの間で実勢為替が推移している場合は下降トレンド、中央ライン~ハイラインまでの間で為替が推移していたら上昇トレンド、なんていう風にトレンド判断の参考に使うこともできると思います。
ハイローチャネルだけで投資判断するのではなく、ほかの指標と合わせて使うのがよいでしょうね。
ハイローチャネルの設定について
先ほどの画面の左上に「期間:10」という表示がありますね。
ハイローチャネルで設定する数値は”期間”のひとつだけです。
ハイローチャネルは、この設定した期間における”高値”が上のハイライン、”安値”が下のローラインという、と~ってもシンプルなテクニカル指標です。
例えば日足であれば「期間=20」で使われることが多いようです。過去20日間の高値と安値が反映されたハイローチャネルとなりますね。
5分足であれば、たとえば「期間=12」で設定すれば、過去1時間分の高値・安値の反映されたチャートになります。
このように、想定保有期間や使用するチャートの時間軸によってフレキシブルに設定を変える必要があるでしょう。
長すぎればあまり変化のないラインになってしまいますし、短すぎると動きが激しすぎて参考になりません。
時間軸によって変わると思いますが10~30の間くらいで設定した方がいいのではないでしょうか。
ハイローチャネルを使った順張り戦略まとめ
ハイローチャネルは指定した期間の高値、安値を利用して、そのラインをブレイクするトレンドを発見するためのテクニカル指標です。
・エントリーポイント(トレンドの幕開け)→上下ラインをブレイクした時。
・決済ポイント(トレンドの終焉)→中央ラインを実勢為替がクロスした時。
シンプルに戦略を考えるなら、このような方法が考えられるでしょうね。
このルールで取引すれば、ボックス相場ではイマイチな取引しかできませんが、トレンド相場では大きな利益を上げることができるでしょう。