FXの基礎知識

FXトレードでみんなが参考にしてる分析や指標はなに?投資家アンケートの意外な結果を紹介

あなたはFXトレードで投資判断をするにあたり、どんな指標を参考にして、どんな分析をしているでしょうか?

FXトレードは孤独な自分との戦いです。「ほんとに自分は正しいのか?」なんて、意味もなく不安になるときもあるかもしれません。

今回はマネーパートナーズが集計した「FX投資で参考してる指標・分析」のアンケート結果を紹介します。

この結果を見れば、「自分のFXトレードに本当に必要な情報源は何か?」を決めるとてもよい参考になるでしょう。

「参考してる指標・分析」アンケート結果!!

マネーパートナーズがFXトレーダーに行ったアンケートの結果を紹介します。

「参考にしている指標や分析は何ですか?」

このランキングをみれば、一般的なFXトレーダーの判断基準が見えてくるでしょう。

 

1位:移動平均線

1位は誰しもが参考にしているであろう、移動平均線。これはもう基本中の基本ですね。

トレーダーのほぼ全員が、移動平均線と一緒にMACDや一目均衡表など、さまざまなテクニカル分析を使っていると思います。

2位:米雇用統計

2位に入ったのが米雇用統計です。これは毎月第1金曜日の夜に発表されます。

雇用統計の発表は、その内容や数字ではなく、予想よりもいい結果か悪い結果かが重要。良ければ円安ドル高、悪ければ円高ドル安に急激に進みます。

米雇用統計で痛い目にあったトレーダーも多いでしょう。参考にする、というよりも参考にせざるを得ない、という感じかもしれませんね。

3位:各国金利政策

各国の金利政策が第3位。この金利政策発表は、雇用統計のように決まっているわけではなく、ある日突然金利政策の変更が発表される場合があります。そんな時は為替が大きく動きます。一般的には、金利が市場予測よりも高ければその通貨が買われ、低ければ売られます。

金融関係のニュースにまめに触れていると「あの国の金利政策発表は数か月以内にあるらしいよ」といった噂話を聞く機会があります。次の金利政策の予測なんかも。その噂よりも早く発表になった場合は大きなサプライズですね。

国によって政策金利発表のパターンなんかもあるみたいなので、もしよく取引している通貨があるのなら、その国の政策金利変更タイミングを研究してみるのもいいかもしれませんね。

4位:FOMC政策動向

FOMCはアメリカの中央銀行的な存在で、日本の日銀のような役割を持った機関。

その政策動向の発表は、アメリカ経済を、ひいては世界経済を左右します。FMOC政策動向は、ドル円通貨ペアだけにかぎらず、あらゆる通貨に影響を及ぼすでしょう。

5位:日経平均株価

意外にも日経平均株価が5位にランクイン。朝9時の寄り付きで大きく株価が上がった場合は、円が買われる動きがでてきます。逆に暴落して始まった場合は、円が売られる傾向があるでしょう。

アメリカに目を向けると、日本時間の23時あたりはニューヨーク市場が始まります。そのニューヨーク株式市場の寄り付き結果は、ドル円為替にも大きく影響を与えるでしょう。そのためドル円チャートを見ると、23時周辺で大きく動くパターンがすごく多いです。

”たくさんある”は迷いの元!!情報は必要最低限で

やはり1番参考にしているのは移動平均線を使ったテクニカル分析ですね。ですが、それとほとんど同じくらい活用されているのが「米雇用統計」という結果になりました。

各国金利政策発表やFOMC政策動向発表と違い、毎月1回決まったタイミングで発表されるので、トレードの参考にしやすいのかもしれません。日ごろからそんなにアンテナを立てて情報収集しなくともいいですからね。

逆に各国金利政策やFOMC政策動向まで情報収集している方は少数派のようです。

ですが、FXトレードの難しくて面白いところは、情報収集や分析をしっかりとやっていても、必ずしも有利には働かないところ。

 

「移動平均線しか参考にしない!」

「移動平均線と政策金利を参考にしている!」

一見、政策金利も参考にしているほうが有利に見えますが、実はこのふたつの投資法に優劣はありません。

なぜかというと、投資判断基準の参考にする情報ソースが多いほど、判断基準に自分の意見が入り込む確率が高くなるから。

 

例えば損失が拡大していて、移動平均線でも損切のシグナルが真っ赤に点灯しているポジションを保有している場合。本来なら、速攻で損切りすべきです。でも自分は無意識に「損切りするの嫌だなぁ~」と思っている。そうすると、移動平均線の結果を無視して、ほかのテクニカル指標や経済指標を信じようとする心理が働くのです。

これが正確な判断をできなくする要因。参考にする指標や分析は少ないほうが、タイトで迅速な投資判断ができるのです。

 

では、どのように参考にする情報ソースを絞ればいいか?

これには、先ほどのアンケート結果が参考になります。

  • 移動平均線(テクニカル分析)
  • 米雇用統計
  • 各国金利政策
  • FOMC政策動向
  • 日経平均株価(各国株式市場)

FXトレードの投資判断をする情報源は、これらの5つで十分ではないでしょうか。この5つの特性をよく理解して参考にすれば、トレードの大きな武器になるでしょう。

移動平均線(テクニカル分析)についても、使うテクニカル分析は2~3種類くらいに絞ったほうが良い結果が出やすくなると思います。自分にフィットしたテクニカル指標を見つけて、それをひたすらに磨きましょう。

頭でっかちに勉強して、たくさんの指標をみたり、テクニカル分析を行ったりしたからといってFXは勝てません。情報を遮断して、自分だけの投資スタイルを磨くのが成功への近道なのです。

 

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