ピボットポイントは、レジスタンス・ラインやサポート・ラインをわかりやすくチャートに表示してくれるテクニカル指標になります。
FX投資の手法として、チャートに線を引き、レジスタンス・ラインやサポート・ラインを引くことはとても有効です。エントリーするタイミングや利益確定・損切りの基準にしている人も多いでしょう。
直近の高値と高値を線でつなぐ方法が一般的ですが、レジスタンス・ラインやサポート・ラインを引く方法は、人それぞれです。
ですが、ピボットポイントを使えば、誰しもが同じ判断を下すことができます。
その使い方を紹介します。
ピボットポイントの使い方
ピボットポイントをチャートに表示させると、チャートに自動的にレジスタンス・ラインとサポート・ラインが表示されます。
表示されるラインは基本的には前日の高値・安値などの値幅を用いて算出されます。
真ん中の基準となるラインがピボットポイントで、その上にR1・R2とラインが表示されます。
Rはレジスタンスの頭文字。
ピボットポイントの下には、S1・S2とサポート・ラインが表示されます。
過去の値動きを元に算出された基準となる中心ラインがピボットポイントであり、上下にレジスタンス・ラインとサポート・ラインが表示されるわけですね。
こちらが2016年9月27日の10分足ピボットライン。(DMMFXのチャート)
表示されたラインが抵抗線として上手く機能しているのが分かりますね。
ピボットポイントの使い方
ピボットポイントの使い方は、レジスタンス・ラインとサポート・ラインの使い方と同じです。
☆利益確定の目安で使う
相場がR1まで上昇して近づいてきた場合は、そこが抵抗線となり反転する可能性があるので、いったん利益確定します。
☆逆張りで使う
相場がR1ラインまで上昇してきた場合、レジスタンス・ラインで反転して下降する可能性が高いので売りでエントリーするタイミングになります。もしR1ラインを越えてしまった場合は、すぐに損切りしましょう。
☆順張りで使う
R1やS1をブレイクしたら、その方向にしばらく進む可能性が高いです。次のラインであるR2・S2の位置を意識しつつ、順張りでエントリーするチャンスです。
☆相場の強弱を判断する
為替相場がピボットポイントより上であれば強気相場、下であれば弱気相場というシンプルな判断も可能です。
こちらは2020年2月19日のドル円5分足チャートに表示させたピボットラインです。(DMMFXのチャートを使用)
R2のラインで反発しています。
ピボットラインまとめ
ピボットポイントは海外の投資家も多くが取引の目安として使用していると言われています。
そのため、欧米時間で特に有効に作用します。
使っている人が多ければ多いほど、同じ判断を下す人も多くなるという事。
つまり、そのテクニカル指標は有効に機能する可能性が高くなるという事です。
実際、ピボットポイントのラインで相場が反転するようなことも多々あります。
とくに利益確定や損切が下手な人にピボットラインはオススメ。
エントリーは自分が得意なテクニカル指標を使う。
そしてピボットポイントは利益確定、損切りの基準として使う。
そんな風にしてピボットポイントを使ってみるのもいいのではないでしょうか。
☆ピボットラインはけっこうマイナーなので、FX会社によっては表示できないところもあります。
オススメは私が使っているDMMFXが提供するチャート。
いろんな機能が使えるし、ピボットラインもとてもわかりやすく表示されますよ。