テクニカル指標のひとつである「RCI」はRank Correlation Indexの頭文字を取ったもの。順位相関指数とも呼ばれています。
現在の為替相場が割安か割高かを判断するオシレーター系のテクニカル指標ですが、トレンド系テクニカル指標の特徴も併せ持っています。RSIと似ていますが、RSIとは違いRCIは値幅を考慮していません。
RCIを有効に使うにはどういった方法があるのでしょうか?
RCIの3本線でエントリーシグナルを掴む
RCIは売られ過ぎや買われ過ぎの状況を把握できると共に、トレンドを掴むことも出来るテクニカル指標です。
売られ過ぎ・買われ過ぎの判断
RCIは-100%~100%の間で推移します。0%~100%と表記されている場合もあります。
一般的には+80%以上で買われ過ぎ、-80%以下で売られるぎと判断します。
この判断は持ち合い相場でより効力を発揮するでしょう。
トレンドの判断
凄くざっくり判断すると、0%以上であれば上昇トレンド、0%以下であれば下降トレンドという見方も出来ます。
更に一歩推し進めて考えてみると、RCIが50%以上であれば上昇トレンド、-50%以下であれば下降トレンド、-50~50%の範囲であればボックス相場、なんて判断も出来るでしょう。
また、RCIは短期・中期・長期の3つのラインを表示させることで、より有効にトレンドを把握できます。
RCIで有効な3つのライン
取引ツールによっては、RCI画面で短期・中期・長期のラインを表示させることが出来ます。
RCIの短期・中期・長期のラインを使って、ゴールデンクロスやデッドクロスのようにトレンドを判断することも出来ます。
見方も移動平均線のものと同じ。
RCIの長期ラインに対して短期ラインが下から上に突き抜けたら買いサイン。逆に上から下に突き抜けたら突き抜けたら売りサインとなります。
設定は短期=9、中期=26、長期=52がオススメです。
スキャルピングの1分足チャートでオススメなRCI
1分1秒の短期決戦が主となるスキャルピング取引では、1分足チャートを投資判断としている人も多いと思います。
1分足チャートというのは、とても扱いが難しいです。
あまりにも期間が短い為、テクニカル分析にもダマシが多く、有効に機能しない場合が多いからです。
1分足の移動平均線でゴールデンクロスが起こっても、平気で思いっ切り下げるなんてことはザラです。
そんな超短期チャートで威力を発揮するのが、売り買いの勢いを的確に表すRCIの3本線です。
-80%以上になったら売られ過ぎなので買い、+80%以上になったら買われ過ぎなので売り。すぐに判断するのではなく、3つのラインを考慮に入れて、一度80%より上に行ったら、再度80%以下になったタイミングで売りをかけるのが有効です。
1分足の短期とはいえ、長期ラインと短期ラインのゴールデンクロス・デッドクロスも有効です。少なくとも、通常の1分足移動平均線よりは。
RCIの投資判断と、他のテクニカル分析を組み合わせることで、超短期のスキャルピング取引でも利益を積み重ねることが出来るでしょう。
スキャルピングでエントリーするか迷った場合、RCIを確認してみるのもいいかもしれませんね。