FXの基礎知識

トレンド相場とボックス相場の特徴

新規でポジションを持つ場合には、いろんな判断材料があると思いますが、もっとも重要なもののひとつに「相場の方向性を知る」というものがあります。

相場の方向性を指す言葉には「トレンド相場」「ボックス相場」の2種類あります。ボックス相場は「レンジ相場」や「持ち合い相場」とも呼ばれます。

トレンド相場→ある程度小さな値幅で上下するものの、上昇か下降か明確な流れがある相場です。

対してボックス相場は明確な方向性がない状態であり、ある一定の値幅の中で上下を繰り返す相場です。

今がトレンド相場なのか、ボックス相場なのかを見極めるのは、FX投資にとってとても重要です。何故なら、その相場の状況によって有効なテクニカル分析がありますし、作戦も変えなければいけないからです。

ボックス相場、トレンド相場、それぞれどんな戦略が有効なのでしょうか?

ボックス相場の特徴

ボックス相場はマーケットが細かい上下を繰り返していて、明確な方向性がない状態です。日足などの長期スパンでみれば、相場の70~80%くらいはボックス相場といってもいいかもしれません。

ボックス相場が発生するタイミングは、たったふたつです。

①トレンドが一時的に停滞している時

②トレンドが反転する時

 

①のように、トレンド相場の途中に中休み的に表れるボックス相場は、ある程度の幅で上下した後に元のトレンドに戻ります。

ず~っと上げ相場だった、または下げ相場だった、もうそろそろ反転するかな?そんな時にもボックス相場は現れます。急にトレンドが真逆になるのではなく、一定期間ボックス相場を経て、トレンドが反転することが多いようです。

 

トレンド相場の停滞期に表れるボックス相場は短期間で終わり、トレンドの反転期に現れるボックス相場は比較的長期間現れると言われています。

ボックス相場が長期間続いているとしたら、トレンド相場の反転の兆しかもしれませんので注意しましょう。

トレンド相場の特徴

マーケットがある一定の方向に継続的に動き続けるのがトレンド相場です。この流れに乗ることが出来れば、大きな利益を上げることが出来ます。

上昇トレンドを形成していれば、一時的に下がることはあっても、結局のところリバウンドして上がり続けます。もし綺麗なトレンドを形成しているようであれば、一時的な下げ(押し目)でも慌てずにじっくりと持っておいた方が良いでしょう。

トレンド相場の判断

今トレンドがどちらの方向を向いているのか?チャートを見れば直感的に掴むことが出来るでしょう。もし判断に迷う場合は、ボックス相場という事になりますね。

トレンド相場が続いていたのに、その後その動きが停滞してボックス相場になっている時は要注意!その後ボックス相場の値幅を突き抜けて上昇するのか下降するのかが、トレンド相場の転換点になる事が多いです。

 

もうひとつ、トレンドの流れを把握するには、専門家の見通しやコラムなんかを読むのも重要です。

相場の見通しっていうのは、その国の金利政策や経済状況によって変わります。ですが、ある時点での為替の見通しが専門家の間で真っ二つに割れるなんて状況はあまりありません。

経済誌やネット上の専門家のブログなどをチェックする。そして相場全体の行き先をどのように予測している意見が多いのか?これを大雑把につかんだら、後はそれを参考にチャートを見てみる。そうすれば、現時点でのトレンドの先行きが掴みやすいと思います。

 

トレンド相場とボックス相場のまとめ

今の為替がトレンド相場であるのか、それともボックス相場であるのかを判断するのは、中々難しいです。

5分足チャートを見るのか日足を見るのかでも、その結果はまったく変わってくるでしょう。

自分がデイトレーダーなのかスイングトレーダーなのか、それとも長期投資をするのかで、確認するチャートは変わってくると思います。今の相場がトレンド相場かボックス相場か判断するには、自分の投資期間にあったチャートを確認する必要があるでしょう。

常に現在の相場がどちらなのかを意識してください。トレンド相場で有効な投資戦略と、ボックス相場で有効な投資戦略は違ってきます。

今の相場がどちらなのかを考える癖を付ければ、自分だけの相場観が磨かれていくのではないでしょうか。

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