FX投資で利益をあげるには、大きく2つの方法があります。
ひとつが、売買差益。
安く売って高く買う。実にシンプルな方法であり、多くのFXトレーダーが売買による利益を目的としてトレードしています。
そしてもうひとつが、スワップポイントによる利益です。
スワップとは、簡単に言ってしまえば”金利による収入”の事。
レバレッジを効かせたFXでは、この金利収入がバカになりません。
今回はFXの長期運用によってスワップによる利益の獲得を目指すための基礎知識や、オススメのスワップ投資法を紹介します。
- スワップポイントの基礎知識
- FX会社で違うスワップポイントと、もっともスワップポイントが高いFX会社
- スワップポイントだけで暮らすために必要な資産はどれくらい?
- スワップ投資法の危険性と安全なやり方
この記事を最後まで読めば、スワップを目的としたFX投資の概要や、効率的な運用方法がわかると思います。
スワップポイントの基礎知識
スワップポイントは「通貨間の金利の差」によって発生する金利収入の事。
日本は低金利なので、ほとんどの通貨で利益収入を得ることができます。
例えば円と米ドルの2通貨間で考えると、ドル円を買った場合は円と米ドルの金利差分を毎日受け取ることができます。
逆に米ドルで「売り」のポジションをとった場合、金利を支払う必要があるので注意が必要です。
金利といえばそんなに変動しないイメージがありますが、FXのスワップポイントは毎日変動します。
そのため、FX会社では毎日のスワップのカレンダーを用意しています。(各FX会社のスワップポイントが確認出来るカレンダーへのリンクは後述します)
例えばある日の米ドルのスワップポイントが50だったとしましょう。
その場合、ドル円を1万通貨保有しているだけで、1日に50円貰えるってことになります。
10万通貨なら1日に500円。
100万通貨なら1日に5,000円ももらえちゃう。
これってなかなかバカにならない金額です。
FXは少額での短期売買でも大きな利益を上げられる魅力がありますが、スワップポイントによる長期投資の魅力も負けていませんね。
スワップポイントが最も高いFX会社はどこ?
では次に、代表的なFX会社のスワップポイントが確認出来るカレンダーへのリンクをまとめて紹介します。
スワップポイントのカレンダーって、ホームページでもけっこうわかりにくい場所にあるので、このリンク集はわりと便利だと思います。
☆スワップポイントカレンダーへのリンクまとめ
スワップポイントは毎日変動するので、どのFX会社が一番高いのかも変わってくる可能性があります。
ですが参考までに。2019年1月29日の米ドル/円のスワップポイントを比較してみましょう。
FX会社 | 買いのスワップポイント | 売りのスワップポイント |
インヴァスト証券FX24 | 55 | -88 |
マネーパートナーズ | 50 | -104 |
外為どっとコム | 75 | -105 |
SBIFX | 81 | -82 |
みんなのFX | 80 | -80 |
DMMFX | 64 | -64 |
ヒロセ通商LIONFX | 2 | -12 |
GMOクリック証券FXネオ | 75 | -78 |
GMOくりっく365 | 90 | -90 |
FX会社によってかなり幅があることがわかります。
金利差は一緒なのに、なぜ会社によってこんなにも違いが出るのでしょうか?
それは支払われた金利と、実際に投資家に分配される金額に差があるから。
たとえば実際には100円の金利収入があったとしても、そのなかから80円をスワップポイントとして支払う会社もあれば、50円しか支払わないところもあるわけですね。
そんな中でくりっく365は金利として支払われた額を、そのまますべて投資家が受け取れます。
100円の金利収入があったとしたら、100円がもらえるわけです。
だからくりっく365は、スワップポイントがもっとも有利なんですね。
短期売買ではあまり関係ないかもしれませんが、日をまたぐスウィングトレダーの方は、スワップポイントは無視できないと思います。
FXで数日~長期投資するのなら少しでもスワップポイントが高いFX会社を選ぶのがいいでしょう。
さらにいえばスワップポイントが最も高いのは「くりっく365」であり、そのスワップポイントの差は長期保有すればするほど広がっていくでしょう。
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スワップポイントだけで暮らすために必要な資産はどれくらい?
では次に「スワップポイントだけで生活するにはどれくらいの資金が必要なのか」を簡単に計算してみましょう。
利用する通貨は取引量が多くて比較的安全な米ドル/円にします。トルコリラや南アフリカランドなんかはもっと高いスワップポイントですが、急落する危険性がありますし、長期投資には向いていません。
スワップポイントは2019年1月29日付のくりっく365の90を利用します。
1か月を30日として、1か月の最低限の生活費を20万円としてみましょう。
ちなみにスワップポイントは土日の市場が閉まっている日でもしっかりとゲットできます。
というわけで30日分のスワップポイントで20万円を得るには、どれくらい必要なのかを計算してみましょう。
20万÷30日=6,666円となるので、月20万円得るには1日に6,666円のスワップ収入が必要。
1日6,666円のスワップポイントを得るには…
6,666円÷90円/1日=約74万通貨
米ドル/円の通貨を74万通貨保有している必要があります。
FX投資は25倍のレバレッジを効かせることができます。
1万通貨の米ドル/円を買うには、証拠金として約45,000円が必要(現段階で)
為替相場が急落して強制的なロスカットをされる可能性を考えると、資金には余裕を持っておきたいもの。というわけで、1万通貨の取引で5万円を用意するとしましょう。
74万通貨×5万円=370万円
つまり毎月20万円の収入を得るには370万円が必要という計算になります。(税金は考慮していません)
スワップ投資の危険性と注意点
「え、じゃあ400万くらい用意すれば、働かなくても生活できるんじゃね!!?」
…と思うかもしれませんが、FXのスワップ投資はそんなに甘くありません。
安易に投資すれば、思いがけない損失を抱えることになるでしょう。
例えば米ドル/円が1円下がったとします。
「1ドル=109円55銭→108円55銭に円高ドル安が進行した」という感じですね。
為替相場を見ていればわかりますが、数日で1円くらい上下するのは普通です。
もし、米ドル/円の買いポジションを74万通貨持っていて、米ドルが1円下がったら…
74万円の損失になります。
370万円用意していた資金が、たったの数日で300万円以下になってしまう可能性もあるわけですね。
恐ろしすぎる!!
スワップポイントが高いからといって、これじゃあリスクが高すぎます。
さらにスワップポイントは日々変動しているので、下がる場合もありますし、日本円と米ドルの金利差が逆転したら、逆にスワップポイントを支払うことになる可能性もあるでしょう。
FXスワップ投資には「日々の為替変動」と「スワップポイントの下落」という2つの大きなリスクがあるわけですね。
安全にFXスワップ投資をする2つのコツ
資産のすべてをFXに投資するのは危険ですし、為替の急な値下がりに対応することができません。
安全に資産を増やすための2つのコツを紹介します。
①余剰資金を投資する
これは投資の基本ですが、なくなってもいいような余剰資金を使うのが大切。
家賃や食費などの生活費を確保し、いざという時のための預金をしつつ、余ったお金を使ってFXスワップ投資を行いましょう。
間違っても、銀行に預けてある預金の全額をFXにぶち込んではいけません。
FXのスワップ投資は長期保有が基本。
資産に余裕のない無理な投資では、遅かれ早かれ破滅することになるでしょう。
②ドルコスト平均法を使う
FXスワップ投資では「ドルコスト平均法」を使うのがオススメです。
ドルコスト平均法は主に株式投資で使われる投資テクニックのひとつ。
定期的に、一定の額を、特定の投資対象に投資する方法で、これを継続すると平均取得コストが平均かされ、大幅な損失のリスクを下げることができます。
例えば毎月25日の給料日に1万通貨の米ドル/円を買うとしましょう。
3月25日に1ドル=109円70銭だったとしても、1万通貨を買う。
4月25日に1ドル=108円20銭だったとしても、1万通貨を買う。
5月25日に1ドル=115円48銭だったとしても、1万通貨を買い続ける。
こうすると米ドルの為替が上がろうが下がろうが、その影響を最小限にとどめることができます。
ある日突然、その時の為替で10万通貨購入するよりも、比較的安全ですし「米ドルは今後上がるのか?それとも下がるのか?」という専門的な相場観もまったく必要ないのが大きなメリットです。
FXスワップ投資まとめ
- スワップポイントが高いのはくりっく365
- 毎月20万円の収入を得るには概算で370万円が必要
- 25倍のレバレッジをかけていると、1日の為替変動で数十万の損失になる可能背もある
- 余剰資金で投資するのが基本
- ドルコスト平均法を利用するのがオススメ
FXといえば、頻繁に取引して大きな利益を上げることができるのが大きな魅力のひとつ。
ですが25倍のレバレッジを利用すれば、金利(インカムゲイン)を目的とした投資対象としてもとても魅力的です。
FXスワップ投資は、10年後、20年後を見据えて、少額から、気長に上手に使うのがオススメですね。
*ドルコスト平均法は定期的に取引を行うため、手数料が割高になるというデメリットがあります。GMOのくりっく365は手数料が無料。ドルコスト平均法による安全な資産形成に向いていますね。
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