今回は金(GOLD)やプラチナにもっとも簡単に、安全に、割安に投資するための方法を紹介します。
…というのも、今現在こういった金やプラチナなどの資源に投資する必要性が高まっている気がするからです。
世界経済が、もっといえば資本主義そのものの行き先が不透明だからです。
念のために資産の一部を金やプラチナに投資しておくのも悪くない選択だと思います。
でも、どうやったら金やプラチナに投資できるのでしょうか?
金やプラチナに簡単に投資する方法
安全に投資するための基本は分散投資です。
為替や株、債券など、いろんな金融商品がありますが、それらにの中に金やプラチナなどの投資対象も含めれば、ポートフォリオの安全性は増すでしょう。
金やプラチナへの投資はこういった”守り”の方法としても使えますが、”攻め”の投資にも十分に活用できます。
世界の金融市場が低迷していればいるほど、金(GOLD)やプラチナなどの投資対象は値上がりします。
アメリカや中国の経済不安が露呈したときに、それが全世界に波及する前に迅速に金やプラチナに投資すれば…
世界中の金融資産が安全性の高い金やプラチナに流れ込み、急激に値上がりします。
そこで売却すれば、かなりの売却益を得ることも可能でしょう。
でも、どうすれば金やプラチナに投資できるのでしょうか?
実際に金塊を買ってどこかに保管したりする必要あるのでしょうか??
結論から申し上げますと、一番のおすすめは東証に上場しているETFを買うことです。
ETFとは上場投資信託のこと。
投資信託は投資者から資金を集めて、プロがいろんな投資対象に投資し、その利益を投資者に還元する金融商品です。
ですが、購入するときや、売却して現金化したりするときに手続きが煩雑で、受渡日まで1週間かかるようなこともザラ。
つまり流動性が低いというデメリットがあるんですね。
それを解消したのがETF(上場投資信託)です。
ETFは投資信託であるにもかかわらず、株と同じように上場していて、株と同じように指値や成り行きなどで売買できます。
取引に係る手数料も株式と同じですし、信託報酬(トレーダーへの報酬)も非上場投資信託より安く設定されています。
ETFはいろんな投資対象のものがあります。
国に投資するETFもあれば、不動産をメインに投資するETFもありますし、債券に投資するものもあれば、金やプラチナなどの資源に投資するETFもあります。
証券会社に口座を持っていて、株取引の経験があるのあら、すぐにでも始められるのがETFの特徴なのです。
ETFのメリット
- 小額から始められる
- 簡単に分散投資できる
- 取引手数料が株と同じで安い
- いつでも取引できて、現金化も迅速
- さまざまな投資対象を選べる
- 信託報酬が割安
- 証券会社に口座があればすぐに購入できる
たとえば「純金積み立て」なんてサービスもありますが、口座管理費もかかるし、購入手数料も高い!
金に投資している非上場の投資信託もありますが、手数料も信託報酬も高い!
金地金(金の現物を購入する)は怪しいですし、ハイリスク。管理費だってかかります。
金やプラチナなどに投資するのならETF一択といっていいでしょう。
具体的な金やプラチナの銘柄コード
株式に4ケタの銘柄コードがあるように、金やプラチナのETFにも銘柄コードはあります。
最も有名な金のETFが銘柄コード1328の金価格連動型上場投資信託です。
金の値動きにほぼ連動しており、安心して投資することができます。
プラチナであれば銘柄コード1541の純プラチナ上場信託があります。
どちらも株と同じように銘柄コードを入力して、指値や成り行きなどを指定して、株とまったく同じように取引できます。
金やプラチナに投資する、なんていうとちょっと怪しげな業者が存在するのも確か。
誰でも知っている有名な証券会社に口座をつくれば、いつでも簡単に金やプラチナに投資することはできます。
誰かに「純金積み立ていいよ!やってみませんか!」とか「やっぱり純金を手元に置いておいた方が安心ですよ!」なんて言われたらこう言いましょう。
「金に投資しているETFを購入します!!」と。
金やプラチナに投資するメリットとデメリット
最後に、金やプラチナに投資するメリットとデメリットを紹介します。
まず一番のメリットは、金やプラチナなどの資源は株や債券とは違ったサイクルで変動するということ。
前世界が株安になった場合、どれだけ株式で分散投資しても、そのすべてが値下がりすることがあり得ます。
株安になって金融不安になれば、当然、投資信託だって値下がりするし、分散投資にはなりません。
ですが、金やプラチナはそういった金融不安のときでも値下がりするとは限りません(100%値上がりするわけでもありません)
つまり金やプラチナは分散投資のひとつの投資先として非常に優れているというメリットがあります。
デメリットはやはり、値下がりのリスクがあるということ。
20世紀後半に金本位制が崩壊し、貨幣の、そして金そのものの価値の裏付けが崩れました。
貨幣の価値は幻想ですが、金の資源としての価値もまた、幻想でしかないといえます。
金は美術品の加工に使われたり、工業製品の部品として使われますが、それが金そのものの価値を高めているわけではありません。
ぶっちゃけていえば「金(ゴールド)って価値あるよね」とみんなが思い込んでいるから、金は価値があるのです。
この価値感が崩れたとき、金やプラチナは大きく値を下げる可能性があるでしょう。
金やプラチナへ投資するメリット:分散投資の投資先として優れている
金やプラチナへ投資するデメリット:値下がりのリスクがある
ですが、大きな値下がりのリスクは他の株式や債券にもつきもの。
金やプラチナだけに限ったことではありません。
金やプラチナのような資産に投資するのも、今後の不安定な経済情勢の中では、悪くない選択肢だと思います。
もし証券会社に口座を持っているのなら、試しに先ほど紹介した銘柄コードを入力してみて、直近の値動きを確認してみてはいかがでしょうか。