「ここだっ!!」と思ってポジションを取ったのに、自分の思っている方向とは逆にどんどん為替が進んで行って、大きな損失を出してしまうことがあります。
その損失を取り返すために、すぐにポジションをとったり、投資資金を大きくしたりして、さらに損失を拡大してしまったことはないでしょうか?
それにはちゃんとした”理由”があります。
大きな損失を出してしまったら、次の取引まで時間を置いたほうがいい理由とはなんなのでしょうか?
感情と判断力の関係
例えばあなたと誰かが、あるテーマについて議論をしていたとします。
「○○だからAが正しい!」
「いいや、それは××という点で間違っている。絶対にBが正しい!」
みないな理論と理論のやりとり。
実はこんな議論を有利に進めるための、ちょっとズルい戦法があります。
それは、わざと相手を侮辱するようなことを言ったりして怒らせること。
怒ると思考能力が低下します。
それは他の感情でもそう。
たとえば「議論の返答は10秒以内」なんてルールを作った場合、焦ってしまい思考能力が低下してしまうでしょう。すっごく悲しいとき、逆にめっちゃ嬉しい時も思考能力は低下します。
感情的になったら、理論的な判断力は低下するのです。
FXでは感情的になったら負ける
FXトレードでは感情的になったら負けるといわれています。だけど、その理由については知らない人も多いのではないでしょうか?
感情的になったら負ける理由は、ズバリ「思考能力や判断力が低下するから」です。
大負けして焦ったり、怖くなったり、悲しくなったりした後にすぐ取引したとしたらどうでしょう?
とてもじゃないですが、普段通りチャートを理解することはできないでしょう。その結果、いつもの自分では考えられないような取引をして損失を拡大させてしまいます。
これはあまり知られていないかもせませんが、大勝ちした直後の取引も負ける可能が高まります。(思い当たる方も多いのでは?)
それは「やったー!!」と嬉しくなったり、興奮したりするため、思考能力が低下するから。
大負けした時も、大勝した時も、人間は普段より感情的になります。だからこそ、いつもよりも慎重に取引するべきなのです。
大きな取引をした後は取引額を減らそう
取引の結果で嬉しくなったり、悲しくなったり、焦ったりするのは当然のことです。勝ち続けるトレーダーはそういった感情を一切感じないようですが、常人ではなかなか難しいもの。
もし大きく損失を出した後や、大きく利益を上げた後は、意識して取引額を減らすのがおすすめです。破滅型ギャンブラーのように「次の一発で取り返す!!」なんて取引額を増やしたら、遅かれ早かれ市場から退散することになるでしょう。
感情的になったら、取引額を減らし、市場を一歩引いて見てみる。
そうすれば、今まで見えなかったチャンスが見えてくるかもしれません。