FXの基礎知識

いきなり退場なんてことにならないため、FX取引の3つのリスクについて正しく理解してから取引を始めよう!

FXはレバレッジを効かせることで、少額で大金を動かすことが出来ます。レバレッジによって大きく利益を上げることが出来ますが、それと同時に大きく損失を出す可能性もあります。

あっという間に自己資金が無くなってしまう可能性もあるのです。

FXのリスクを理解して許容できる範囲のリスクをとるのが、FX取引の最も基本的であり、大切なことなのです。

FX取引に関わる主要な3つのリスクを紹介します。

FX取引の3つのリスク

為替変動リスク

為替変動リスクは、為替の上下による損失のリスクの事です。つまりFXでポジションを取った瞬間から為替変動リスクにさらされることになります。FXトレーダーにとっては、最も身近なリスクといえるでしょう。

FXはレバレッジが効いているので、ほんの少しの値動きでも大きく損失を出してしまうリスクがあります。

ポジションを取った瞬間から、どれだけの損失を許容できるのか?損切りのラインはどれくらいなのか?そういったリスク管理をすることがとても重要になってきます。

相場の先が読めたとしても、リスクの管理が出来なければいつか絶対に負けます。(一発退場になったトレーダーをネット掲示で見たことがあるのではないでしょうか?)

逆に言えば、相場の先が読めなくてもリスクを適切に管理していれば負けることはないともいえるのです。

流動性リスク

リスクの中でも最も危険なのが流動性リスクです。寝て起きて口座を確認したら、前日は凄い利益だったのに、凄まじい損失になっていた…そんな身も凍るような体験談は流動性リスクがもたらします。

通常、為替市場は全世界のトレーダーが活発に取引していて、いつでも売れるし、いつでも買えます。普段は意識することはないでしょうが、いつでも表示された為替で買える事や売れることは、世界のどこかに自分のポジションを買ってくれる人や売ってくれる人がいるからです。

そんな需要と供給の関係が極端に崩れてしまうのが流動性リスクです。

最近では「スイスフランショック」が凄まじかったですね。

スイスの中央銀行が突然、無制限介入の方針を撤廃したことで起きた大暴落。一瞬でスイスフランが40%も急落しました。

為替市場ではスイスフランを売りたい人が溢れているわけですが、誰も買ってくれない。その結果、あっという間にスイスフランは暴落したのです。

スイスフランショックのように市場が一瞬で大暴落してしまった場合は、リスク管理の為に損切りの逆指値をしていたとしても、その逆指値の値段よりも大きく下げた状態で精算されてしまう可能性があります。強制決済のルールがあったとしても、資産が無くなるどころかマイナスになり、入金しなければいけない羽目になる可能性もあります。

もちろんめったにない事ではありますが、それでも為替取引に流動性リスクがあることを理解し、最悪の可能性を想定して取引しなければなりません。

明日世界の為替相場に、スイスフランショックに引けを取らないような大事件が起きる可能性もゼロではないのです。

流動性リスクを正しく理解すれば、自己資金のすべてを使ってFX投資するなんて怖くてできないと思います。

システムリスク

利用しているFX業者のシステムにトラブルが発生してしまい、取引が全くできなくなってしまう場合があります。これがシステムリスクです。

世界的に大きな事件が起きて、FXの取引量が爆発的に増え、システムに負荷がかかりトラブルが発生する場合もありますし、純粋に業者の人為的なミスで発生する場合もあります。

チャンスにポジションを取れない可能性がありますが、それはあらかじめ他のFX業者を利用していれば、そちらを利用することが出来るでしょう。それよりも困るのは、システムが利用できないと自分の持っているポジションが精算できない状況が続くことです。チャートが下がり続けて損切りしようにもできない、これにより損失が拡大してしまう可能性があります。

FX業者によってはトラブルが起きた際に、ネットではなく電話口で取引できるところもあります。もしシステムトラブルがあった場合の対応は、念のため確認しておいた方が良いでしょう。

 

FX取引で大儲けしたという話もたくさん転がっていますが、同時に大損して人生を台無しにしてしまった…なんて話も沢山あります。

リスクを適切に理解して管理すれば、FX取引で人生を台無しにするなんてことはあり得ません。

FXは失っても構わない余剰資金で取引するのも重要ですが、同時にこれら3つのリスクがあることを十分に理解して取引するのもとても大切なのです。

-FXの基礎知識