ETF(上場投資信託)は株と同じように市場に上場されていて、株と同じように指値や成り行きで注文できる投資信託の一種です。
少額で分散投資できるという特徴をそのままに、非上場の普通の投資信託と比べて買付手数料や信託報酬が安いため、初心者はもちろん、投資の上級者にも好まれる優秀な投資商品です。
わりと分配金が高いETFを保有して、なんにもしなくても毎月10万円の不労所得を得るには?
どれくらいの資金が必要なのかを検証してみました。
ETF(上場投資信託)で毎月10万円を得る!!
ETFで分配金が良いものを探し、該当した銘柄がこれ!
上場インデックスファンド新興国債券(銘柄コード:1566)です。
利息が高いけどデフォルトのリスクもある新興国の債券に分散投資している上場投資信託ですね。
今回は上場インデックスファンド新興国債券の分配金だけで毎月10万円を得るにはどれくらいの資産が必要か計算してみます。
現時点での上場インデックスファンド新興国債券の価格は5万3800円です。
分配金は1年に6回もでます。
- 平成29年1期:515円
- 平成29年3期:510円
- 平成29年5期:512円
- 平成29年7期:502円
- 平成29年9期:502円
- 平成29年11期:497円
2017年は1口保有していれば、合計で3,038円の分配金がでたということになります。
分配金の利回りは53,800円で計算すると、5.6%ほどになります。
1口持っていれば2か月に1回500円貰える。なんとなく、嬉しいですね。
100口持っていれば2か月に1回5万円貰えるってことになります。1か月で2万5000円。ちょっとしたおこずかいとしては十分ですね。
まあ、100口購入するには単純計算で538万円かかりますが…。
では、税引き後の手取りで毎月10万円になるにはいくらくらいかかるか計算してみます。
結論から申し上げると、上場インデックスファンド新興国債券が494口必要となります。
5万3800円×494口=2657万7200円ですね。
494口×1年間の分配金3,083円=1,500,772円。源泉徴収で20%税金が引かれるので、手取りで12,006,176円。1月に換算すると、約10万50円となります。
NISAなどの非課税制度を利用すれば、もっと効率的に毎月10万円を達成できるでしょう。
まとめ
というわけで、分配金の高いETFに投資すれば、おおよそ2,660万円で毎月10万円の豊かな生活が実現できる…かもしれません。
もちろん市場は変動するのでETFの価格が暴落して大損することもあり得ます。世界的な不況や金融不安が発生した場合に、もっとも早く資金が逃げ出すのは新興国債券市場であるともいわれていますし…。
ともあれ、分配金だけで毎月10万円を目指すためのポートフォリオ形成に、利率の高い新興国債券は必須と言えるでしょう。
新興国の債券はリスクはかなり高いので、絶対に分散投資しなければなりません。
そんな時には新興国債券に投資している非上場の普通の投資信託よりも、今回紹介したような新興国債券を扱っているETF(上場投資信託)に投資するのも賢いやり方ではないでしょうか。