REIT(不動産投資信託)の特徴はなんといっても、株式よりも高い分配金です。
REITは投資家から集めた資金をもとにして不動産に投資し、その家賃収入を配当金として分配します。
収益の90%以上を投資家に分配することがルール上決められているので、株式よりも高い分配金が実現できるんですね。
今回はRIETの中でも分配金が高額な銘柄を例としてピックアップし、毎月10万円の収入を得るためにはどれくらいの資金が必要なのかを計算してみます。
REIT(不動産投資信託)で毎月働かなくても10万円もらうには!?
RIET全体の平均的な分配金利回りは3%以上と言われています。
利回りが高い銘柄を探せば、6%以上になる銘柄もあります。
REITの中でも”今現時点で”利回りの高い「さくら総合リート投資法人投資証券」(銘柄コード:3473)を例にして、毎月10万円の収入を得るためにはどれくらいの資産が必要かを計算してみます。
さくら総合リート投資法人は2017年に1529円と2863円の2回分配金を出しています。
合計で1年間保有していたら4,392円もらえる計算になります。
実際には税金が20%源泉徴収されるので3,513円ですね。
現時点での株価は、1口当たり93,600円です。(もちろん株価は毎日変動するので、あくまでも現時点での計算です)
つまり93,600円でさくら総合リート投資法人を1口買っておけば、3,513円の不労所得が得られたことになります。
では、分配金で毎月10万円を得るには?
もし毎月10万円の収入を得るとしたら、年間で120万円の分配金を貰わなければなりません。
120万円÷3,513円=約341.5
つまり、さくら総合リート投資法人を342口保有していれば毎月働かなくても手取り10万円をゲットできるということになります。
ではどれくらいの資産があれば342口保有できるのでしょうか?
現時点での株価93,600円×342口=32,011,200円
単純計算で、3,200万円ほどあれば、毎月10万円生活が送れるということになります。
もちろん、この計算は概算です。
RIETの価格は毎日変動しますし、いきなり急落して大損してしまうリスクもあります。(アベノミクスの方向性次第ではREITが暴落する可能性もあります)
分配金も来年にいきなり急落するリスクだってあります。
複利の力を使っているわけではありませんし、上手くいけば3,200万円もかからないかもしれません。
あくまでも現時点での概算にすぎませんが、分配金がよいRIETであれば、たった3,200万円くらいの資産で毎月10万円の収入を得ることができるんですね。
RIETは株式と同じように指値、成り行きなどを利用して買い付けすることができます。株価と同様に値下がりして損失を被る場合があるので注意が必要です。
とはいえ、長期的な資産運用を目指すポートフォリオであれば、全体の3分の1くらいはREITにしてもいいんじゃないかと、個人的には思っています。
もちろん、海外のリートや日本国内のリート組み合わせてね。