投資家が株式を保有するメリットは、大きく2つあります。
①キャピタルゲイン
株価が値上がりたときに売却して得られる「売買差益」のことですね。20%の課税対象となります。
②インカムゲイン
株式のインカムゲインは「配当所得」の事です。株主優待も含めていいかもしれません。
保有しているだけでもらえるお金のことであり、こちらも20%の課税対象となります。
今回は株式のインカムゲインだけで毎月10万円の収入を得るには、どれくらいの株数が必要で、どれくらいの資金が必要なのかを検証します。
配当所得だけで毎月10万円の得るには!?
この記事を書いている時点(2017年12月)でですが、一部上場のちゃんとした企業で、歴史が古く、それでいて配当利回りがめちゃくちゃ高い!!そんな銘柄を探しました。
その結果、以外にも日産自動車(7201)が該当しました。(あくまでも現時点です)
今回は日産自動車の株をどれくらい保有すれば、働かなくても毎月10万円の収入が得られるのかを検証します。
(この銘柄選択はあくまでもポイントをわかりやすくするための”例”です。株価、市場の状況によって変わりますし、インカムゲインを狙うなら基本的に複数の下部に分散投資した方がいいでしょう)
現在の日産自動車の株価は1124.5円です。
2017年の1株当たりの配当は、合計で48円でした。
単純計算で配当利回りを計算すると「48÷1124.5×100=4.26856」となります。おおよそ4.3%くらいだったということになりますね。
では、この配当利回りで毎月10万円の収入となると…?
結論から申し上げると、毎月10万円の収入を得るには日産自動車株を3万1300株保有しなければなりません。
日産自動車株31,300株の配当は、1株当たり48円とすると、1年で150万2400円となります。
税金を20%引くと、120万1920円となります。
これを12で割ると…税引き後の配当金が毎月10万160円貰えるってことになりますね。
日産自動車株を3万1300株購入するために必要な資金は…3519万6850円です!!
FXでぼろ儲けしたり、宝くじが当選したり、退職金を使ったりすれば、手が届かないこともないレベルかもしれません。
配当利回りが良い銘柄に分散投資
超配当利回りが良い銘柄に一点集中で投資すれば、だいたい3500万円で「毎月10万円かってにお金が入ってくる生活」が実現できることになります。
…理論上は。
とはいえ正直なところ、日産自動車株の配当利回りは高すぎな気がします。
今後「株価の暴落+配当金の下落」という事態が発生する可能性もゼロではないでしょう。
自分の資産を日産自動車株に全部ぶっこむというのはまったくの論外ですが、探してみると配当金が3%以上ある銘柄も結構あるもの。
今回行った計算はあくまでも”机上の空論”ですが、そういった高配当銘柄に分散投資するのも資産形成のひとつとして面白味があるのではないでしょうか。
配当金狙いの投資のリスク
①株価の大暴落
②配当の下落や中止
③上場廃止