FXのテクニカル分析方法

FXで成功するための利食いと損切り範囲、その決め方のヒント。

FXで勝ち続けるためにはただ何となく売り買いするのではなく、しっかりとした根拠に基づいてポジションを取るべきだと思います。

耳にタコが出来るほど言われているのが「損切りはちゃんとしよう!!」という言葉。

ポジションをとる段階できちんとシナリオが描けていれば、自然と利食いと損切りのラインは決まってくるものでしょう。

ですが、これがなかなか難しい。

損切りラインが浅すぎて、ちょっと下がっただけで損失計上してしまった。だけど結果的には自分の予想通りに上がり続けた!あの時損切りしていなければ…なんてそんな経験は誰にでもあると思います。

そんな経験から次は損切りラインを深く設定したら、そのまま下がり続けて結局は損失が拡大しただけ…なんてこともありますよね。

意外と難しい利益と損切りの設定。どの様に考えていけばいいのでしょうか?

利食いと損切りの範囲は、想定する保有期間で決める

利食いと損切りの設定でミスをする場合、想定する保有期間のミスマッチが原因になる事が多いような気がします。

例えば日足チャートを見て「上がりそうだな…」と思いロングポジションを取る。それと同時に、利食いと損切りをOCO注文で発注!

「完璧だぜ!!」

…と思っても、数時間後に損切りラインに到達して損失確定。そんな経験をしたことありませんか?

これは利益確定と損切りの範囲が狭すぎたことが理由です。

もちろん、為替市場の状況は波乱に満ちていますし、暴落することも暴騰することもあります。ですが、そんな激しい動きがない場合に「日足を見て投資判断をしたのに、数時間後には損切りラインに到達した」なんて、損切りラインが浅すぎたといっていいでしょう。

そんな時は「投資判断をした時に最も重視したチャートの時間」を参考にして決めましょう。

時間帯で決める例

例えば最終的に1分足や5分足チャートを確認してポジションを取った場合、想定するポジションの保有期間は、人にもよりますがおおよそ1時間未満だと思います。

日足チャートを確認してポジションを取った場合は、数日から長くて数か月ということもあるでしょう。

大まかにふたつの決め方があると思います。

①時間帯によってキッチリ決めてしまう。

②直近の高値安値を参考にする。

時間帯によってキッチリ決めてしまう

どの時間のチャートで投資判断をしたのか?いちいち悩まずに、時間帯によってキッチリとルールを決めてしまうのもひとつの手です。

  • 1分足・5分足チャートの場合→利食い5pips 損切り2.5pips
  • 30分足・1時間足チャートの場合→利食い60pips 損切り20pips
  • 日足・週足チャートの場合→利食い200pips 損切り100pips

ここに挙げた利食い・損切りのラインはあくまでも例ですが、こういった具合に割り切って決めてしまう。そうして自分の最適なラインを試行錯誤するのも良いでしょう。

直近の高値安値を参考にする。

確認するチャートによって、その投資手法は微妙に変化していきます。

  • 1分足・5分足=保有期間1時間以内のスキャルピング
  • 30分足=1時間足=24時間以内決済のデイトレード
  • 4時間足・日足=数日保有するスイングトレード
  • 週足・月足=数か月から数年の長期投資

個人的にはこのような分類で投資判断をしています。長期投資はやってませんが。

例えば保有期間を1時間と想定しているなら、過去1時間以内の高値・安値をそのまま利食いラインと損切りラインに設定するのもアリです。そのまま使用するということでなくても、その高値・安値が簡易的な抵抗線支持線になり得るので、指値・逆指値の有効なヒントになると思います。

損切りと利益確定の設定まとめ

FXで為替市場を予測して投資判断をする時に、「数分後には上がっているだろう」と「数週間後には上がっているだろう」では、まったく利食いと損切りの幅が違ってきます。

「これは上がる!!」と予想しても、どれくらいの期間なのか?ただ何となく予想しているだけで、想定時間についてはあまり意識していない人も多いのではないでしょうか。

 

投資判断の時に見ているチャートの時間で決める。

保有予定の時間帯による、直近の高値・安値で決める。

利益確定と損切りのラインは、自分がどの時間帯を想定して為替市場を予測しているのかを意識しつつ、このふたつのヒントを参考に決めましょう。ふたつをミックスして決めるのも良いと思います。

そうすれば、的外れな指値・逆指値の設定で、ありがちな機会損失をある程度防げると思います。

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