「投資信託」とは投資家から資金をあつめ、その資金をプロが様々な投資対象に投資する金融商品です。
メリットは大きく2つ。
①少額でも分散投資できる。
②運用をプロフェッショナルに任せられる。
その分、購入手数料や信託報酬(運用にかかる費用)が高いのがデメリット。
そんな投資信託の中でも人気を集めているのが、毎月分配型の投資資金です。
毎月毎月運用益から分配金が入ってくるので、なんとなく給料をもらっている気分になっちゃいます。
そんな毎月分配型の投資資金で毎月10万円の収入を得るためにはどれくらいの資金が必要なのでしょうか?
毎月分配型投資資金で毎月10万円の収入を得る方法!!
毎月分配型の投資信託と言っても、いろんな投資対象の商品があり、ヘタしたら100種類以上はあります。
今回は毎月分配型投資信託の中でも長年運用されていて、分配金もそこそこ高いラサール・グローバルREITファンドを検証してみます。
現時点でのラサール・グローバルREITファンドの基準価格は2,486円です。
投資信託は口数で保有するのですが、基準価格は1万口当たりの価格です。
基準価格も株価のように毎日変動するのですが、現時点では2,486円で1万口保有できるというわけですね。(実際は購入手数料がかかるため誤差が発生します)
で、毎月の分配金の金額ですが、ラサール・グローバルREITファンドは1万口当たり40円です。
もちろん、投信の運用が上手くいっていれば60円になるかもしれませんし、下手したら20円になっちゃうかもしれませんが。
2,486円で毎月40円。
では、毎月10万円の収入を得るためには?
源泉徴収で20%引かれると仮定すると、毎月125,000円の分配金があればOKということになります。
(ちなみに投資信託の分配金にかかる税金については、購入時の基準価格や分配金が出た時点での基準価格などで変動します。けっこう複雑なので、ここでは分配金すべてに20%課税されるとして計算します)
125,000円÷40円=3125
つまり3,125万口保有すれば、毎月125,000円の分配金が得らえます。
3,125口×2,486円=7,768,750円
つまり、ラサール・グローバルREITファンドを約777万円程度購入すれば、毎月自動的に10万円の不労所得が得られるという計算になります。(ラッキーセブン!!)
毎月分配型投資信託の注意点
「え、たったの777万円でいいの!?」
「これなら、頑張ればいつか毎月10万円いけるかも…!?」
そう思うかもしれませんが、毎月分配型投資信託に投資する際には、そのデメリットも知っておかなければなりません。
まず、毎月分配型投資信託は普通の投資信託よりも信託報酬が高いケースが多いです。つまり、持っていれば持っているほど維持費がかかるってことですね。
また「分配金を出すということは、その分基準価格が下がる」ってことでもあります。簡単に言ってしまえば「毎月自分が投資した資金から、自分のお金を受け取っている」という構図にもなりかねません。
さらに、これが一番重要なのですが、毎月分配型を受け取ると複利の力を利用することができず、投資効率が悪くなります。
毎月分配型投資信託のメリットは、正直なところ「毎月お金が受け取れて気分がいい」というだけかもしれません。
とはいえ、その”気分の良さ”って投資家にとってはかなり重要なのではないかとも思います。
長期的な視点で見ても、毎月分配型投資信託を選択するのは悪くないと思います。
もちろん毎月分配型投資信託のメリットとデメリットをよく理解して、その投資対象をよ~く吟味したうえですが。