市場の値動きには「トレンド相場」と「ボックス相場」のふたつが存在します。
ボックス相場はある一定の幅の中を上下するのが特徴ですが、トレンド相場はひとつの方向に上下を繰り返しながらも力強く進んでいく相場の事です。
トレンドの意味は「流行・長期的に見られる一定方向への価格の動き」です。上昇、下降、どちらかの方向に力強く値動きするのがトレンド相場という事ですね。
トレンド相場は大きな利益のチャンスです。その流れにうまく乗れば、1回の取引でも大きくプラスを得ることが出来るでしょう。
トレンド相場ではどの様な投資戦略が有効なのでしょうか?
トレンド相場の投資戦略
今現在がボックス相場なのか?それともトレンド相場なのか?まずは、これを正しく判断することがとても重要です。
為替の動きが大きくひとつの方向に動いていれば、それがトレンド相場です。期間が長めのチャートを見れば、感覚的にどちらの方向に動いているのかがわかると思います。
わかりやすいのは移動平均線を使った判断でしょう。
例えばですが、日足チャートで5日・50日・100日の3種類の移動平均線が表示されていた場合には、一番長期である100日移動平均線を目安します。すべての移動平均線と実勢レートが100日移動平均線よりも上であれば上昇トレンド、下に位置していれば下降トレンド、という風に判断するのもわかりやすいひとつの手ですね。
そういった自分の基準やルールを作成し、感覚や経験を加味して判断しましょう。
ボリンジャーバンドでトレンド相場を判断する!
ボリンジャーバンドは統計学の偏差値を応用したテクニカル分析です。これを利用してトレンド相場なのかボックス相場なのかの判断材料とすることが出来ます。
ボリンジャーバンドの幅が狭くなっている時は、市場のボラティリティが低い状態=ボックス相場と考えることも出来ます。
ボリンジャーバンドの幅が広くなっている時は、市場のボラティリティが高い状態=トレンド相場の始まりと捉えることも可能です。
トレンド相場を判断する際は、長めに設定した移動平均線の方向性を捉えるのが有効です。ですが、それに加えてボリンジャーバンドの幅を考慮に入れると、より正確にトレンドの判断が出来るかもしれません。
トレンド相場で有効なテクニカル分析
トレンド相場では順張りが有効です。トレンドの流れに逆らわない事がとても大事。
トレンド相場で使うテクニカル分析は、市場の流れを捉えて活用するものが有効です。
- 移動平均線
- MACD
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
トレンド相場では、これらのテクニカル分析が有効と言われています。
トレンドの流れを捉えたら、損切りラインは深く、その分利益確定はかなり高めに設定すると良いでしょう。
長いトレンドが続いた後には、必ずボックス相場が現れます。ボックス相場が現れたら、戦略をボックス相場のものに切り替えましょう。
ボックス相場が終わった後は、今までのトレンドが継続するのか、反転して逆のトレンドが発生するか、ふたつにひとつ。ボックス相場のもみ合いが長ければ長いほど、ブレイク後のトレンド相場は力強いものになると言われています。
ボックス相場が現れたら、慎重に次のトレンド相場の発生を待ちかまえましょう。