市場の値動きには「トレンド相場」と「ボックス相場」のふたつが存在します。
ある一定の幅で上下を続けるのが「ボックス相場」です。
ボックス相場で有効なテクニカル分析や投資戦略は、トレンド相場のものとは全く違ってきます。
ボックス相場で有効な投資戦略を紹介します。
ボックス相場で有効な投資戦略
ボックス相場でのFX投資は基本的に逆張りが有効です。一定の値幅の中で動いているので、その反転を狙うのが比較的容易だからです。
上のラインに近づいてきたら、反転を狙って売り(ショートポジション)を狙う。下のラインに近づいて来たとしたら、リバウンドを狙い、買い(ロングポジション)の用意をしておく。
そのライン近辺にに指値を置いておくのも有効だと思います。
それになんといっても損切りラインの設定がやりやすいというのもポイント。トレンド相場では損切りラインの設定が難しいものですが、ボックス相場では明確な値動きの幅があるので、例えば直近の最安値などを参考に簡単に損切りラインの設定が可能です。
自分が考える値幅のラインを越えてしまったら、すぐに損切りできるように設定しておきましょう。不用意に損失が拡大するのを防げると思います。
ボックス相場では細かく取引する
FX投資では損切りラインをきちんと設定して損失は小さくし、利益確定のタイミングは遅くして大きな利益を狙う…というのが基本です。
ですが、この考え方が最も有効なのは大きな流れがあるトレンド相場の時。
ボックス相場ではトレンド相場よりも、損切りの幅や利益確定の幅を狭くした方が良い場合が多いです。
ボックス相場で有効なテクニカル分析
ボックス相場で有効なのは「オシレーター系」というものに属するテクニカル分析です。
オシレーター系は売られ過ぎ・買われ過ぎを判断する指標です。オシレーター系のテクニカル分析を利用して、逆張りをするのがボックス相場の基本戦略となります。
- ボリンジャーバンド
- RSI
- ストキャスティクス
- サイコロジカルライン
ボックス相場では、これらのテクニカル分析法が有効に機能します。
逆に言うと、大きなトレンド相場では上記のテクニカル分析はダマシが多くなり信頼度が下がるという事も言えます。
ボックス相場の投資戦略
①基本、逆張りを狙う
②オシレーター系テクニカル分析を使う
③トレンド相場よりも細かい利益確定と損切りが重要
これらの3つのポイントを抑えておけば、一定の幅で上下を繰り返すボックス相場で利益を上げる確率が上がるでしょう。
もしボックス相場の幅をブレイクして上昇(下降)し始めた場合は、新しいトレンドの始まりの可能性があります。その場合は、トレンド相場の戦略に切り替えましょう。
ボックス相場と同様の手法を続けると、うまく利益が上げられないかもしれません。