パラボリックSARは、簡単に現在のトレンドを判断できるテクニカル指標です。
SARは「Stop and Reverse」の頭文字から来ています。
使い方によっては、かなりダマシが多く発生しますが、有効な使い方もあります。
パラボリックSARの使い方や設定について紹介します。
パラボリックSARの使い方。
パラボリックSARにはふたつのパラメータが存在します。
極大値(EP)と加速因数(AF)です。
SARの計算式は下記になります。
SAR=前日のSAR + AF×(EP -前日のSAR)
といっても、なんのこっちゃわからないと思います。パラメータが持つ意味を知っておけば、SARの計算方法については知らなくても大丈夫でしょう。
極大値(EP)の意味とオススメの設定
極大値(EP)の数値は低くすると感度が低下します。その為、トレンドの反転シグナルがかなり大雑把になりますが、小さな動きでいちいち反転することはなくなります。
逆に高くすると、実勢為替に敏感に反応します。その代り、ダマシが多くなります。
オススメの数値は0.2です。
加速因数(AF)の意味とオススメの設定
加速因数(AF)の数値を低くすると、感度が低下します。EPの数値と一緒ですね。
加速因数を低くすると、反応が遅い為、タイミングを逃す場合があります。加速因数を高くすると為替に過敏に反応します。その為、ダマシが多くなる傾向にあります。
オススメの数値は0.02です。
EPもAFも感度を低下させれば大きなトレンドを掴むことができるし、感度を上げれば細かなトレンドを把握できます。
その状況や、他に使っているテクニカル指標との相性などにより、オススメの数値を自分なりに上下させてみるのもいいかもしれませんね。
パラボリックSARの見方
パラボリックSARの見方はとてもシンプルです。
この画像はDMMFXのトレードツールで表示させた1時間足のパラボリックSAR画面です。
チャートの下に表示されているピンクのラインが上昇トレンドの目安、チャートの上に表示されている青いラインが下降トレンドの目安です。
これなら視覚的にトレンドを把握できますね。パラボリックSARが指し示すトレンド通りに取引すれば、大きなトレンドを掴めるかもしれません。
ただし、ボックス相場では頻繁にトレンドの表示が変わる為、あまり参考になりません。
先ほどのチャートだと、後半部分でトレンドのシグナルが頻繁に変わっているのがわかります。こういった状況では、パラボリックSARは有効に機能しません。
まとめ
パラボリックSARはわかりやすくトレンドを把握でき、とても使いやすいテクニカル指標です。
パラボリックSARで買いシグナルの時に、オシレーター系のテクニカル指標でも買いサインが出たらエントリー!!
といった風に、他のテクニカル指標との併用もやりやすいのではないでしょうか。